映画)チェンジリング 見ました。
ジョリーさんが何度も叫ぶのが印象的です
ヒー イズ ノット マイ サン!
ヒー イズ ノット マイ サン!
「チェンジリング」
1920年代後半が舞台です。
シングルマザーのクリスティンさんは、女手ひとつで9歳の息子ウォルターを大事に大事に育てていましたとさ。
電話会社で働いていたクリスティンさんのキャリアも文句なしで、往年のアイドル光GENJIのごとくローラースケートをステキに流しながら第一線で活躍していたのでした。
あるとき休日出勤を突然頼まれて、クリスティンさんは息子を家に一人置いてお仕事にレッツらゴーしました。
帰ってきたらウォルターがいませんでした。
探し回ったけど見つかりませんでした。
泣きながら警察に電話しました。
「どっかで遊んでんじゃないの?朝までに帰ってくるってば」という冷たい返事で、翌日になってやっと捜索を始めてくれました。腐ってんな、この警察は。
と思ってたら、ホントに腐ってましたとさ。
警察の汚職や横暴への反旗を翻す神父さんがいるのですが、それがジョン・マルコビッチでした。マルコビッチのほうが悪人面です。いつ悪者っぷりを発揮してくれるのかとドキドキしてしまうほど、めっちゃ悪人面です。
そんなこんなで5ヶ月経ってしまったころに、ウォルターが保護されたとの連絡がありました。歓喜に湧くクリスティンさんとその同僚たち。ところで1920年代後半が描かれていますが、みんな体のラインが見えすぎない控えめな服装で清楚で、非常に好感がもてますね。話の流れとは全然関係ないですけど。
駅にウォルターを乗せた列車が到着しました、待ちきれずに走り出すクリスティンさん。
降りてきた少年は別人でした。
「あらーん、この子誰?アタシの子じゃないんですけど?」
そんなクリスティンさんの態度をねじ伏せるように「5ヶ月も会ってないし、その間に成長しちゃったんでしょうよ。だから連れて帰ろうね~」と高圧的な態度の警察幹部。
納得いかなーーーーい!と思いつつ、「そうね、連れて帰ってみようかしら・・・」とクリスティンさんも微妙な承諾をしてしまいました。
連れて帰ってみたら、少年は息子にしつけた言葉遣いや態度とは全然違うし、身長も7センチも低いし、しかも割礼されてるし、学校の先生も別人だって言ってるし、歯医者さんだって別人だって言ってるし、やっぱアタシのかわいい息子と違うんですけど~?と警察に訴え出てみました。
悪人面のマルコビッチさんも協力してくれました。意外と大きなムーブメントとして世の中に訴えることができそうです。ワクワク・・・・・
警察の怒り、大バクハツ!!!
母親の責任から逃れようとするんじゃないって!
息子を別人だと言い張るなんて態度がおかしいじゃん!
なんなら警察が無能とでも言いたいワケ?!
警察を侮辱しちゃうワケ?!
警察にたてつくと許さないゾ!
どうなるか覚えてやがれ!
ママに言いつけてやるからな(半ベソ)!
・・・・・とまでは言わなかったけど、クリスティンさんを警察にたてつく目障りなキチガイ女として、提携でもしているのかたったワンコールで精神科の隔離病棟にぶち込んでしまいました。
クリスティンさんは横暴な警察や精神科スタッフに決して屈することなく、自分の主張を続けます。「ヒー イズ ノット マイ サン」・・・・見上げた根性の持ち主です。この粘りでブラピのハートもゲットだぜ!だったのでしょうか。どうでもいいけど。
マルコビッチさんが突然いなくなったクリスティンさんの居所を探るべく警察に乗り込んだりなんだりしているころ、カナダから不法滞在している未成年者の情報を得た警察は、「俺、ヒマ」と自分で言っちゃうほどのヒマ人を偵察に送りこみます。・・・・・見たことあります、このヒマ人は掟破りの全力疾走ゾンビ映画「ドーンオブザデッド」リメイク版でも横暴なモール警備員を演じてましたね。顔面が横暴関係を演じさせる造形なのでしょうか。マルコビッチさんよりもだいぶ柔和な感じですけど。
そこには15歳の少年が隠れていました。ヒマ人がとっ捕まえて強制送還しようとしました。
その少年が涙ながらに告白してきました、「オレ、従兄に脅されて何人も子供を誘拐して殺した。従兄に協力した。地獄に落ちたくないよぅ。ゴメンなさぁぁぁい。」
まぁ、なんてことでしょう。
しかも、ウォルターがその中の犠牲者の可能性も出てきたのですから、もう、これはえらいこっちゃですよ。ヒマ人もビックリ。
はてさて、警察はどうするんでしょうね。妄想狂として収容されちゃったクリスティンさんはどうなっちゃうんでしょうね。マルコビッチさんは最後まで良い人なのでしょうか。ヒマ人もどこまでヒマでいられるんでしょうかね。ウォルターもどうなっちゃったんでしょう?ウォルターとして乗り込んできた少年もどうなっちゃうんでしょうか。
ジョリーさんがアカデミー賞の主演女優賞ノミネートされてたけど、納得の演技です。イーストウッドの近年の作品は、アカデミーの作品賞や監督賞、演技賞のノミネートが異常に多いでしょ。アカデミー会員が好むようなテーマを選んでいるのかしら、いや、イーストウッドとアカデミー会員の思想が近いのかもしれないなぁ。だから好まれるのかもしれない。
でも今回は主要部門のノミネートはジョリーさんのみ。
今年選ばれた作品はアカデミー正規ラインとは、若干異質に感じるし。(ファーゴが評価された年もかなりインディペンデント寄りの選考がなされたし、10年に1回くらいはこんな感じで大筋から少し離れた作品が選ばれるみたいな気がする。流行があるんだろうなー)だって、フィンチャーとかボイルとかガスでっせ?
そんななかでジョリーさんの演技がキラリと光ったんでしょうな。大口を開けてヒーイズノットマイサン!と叫び続ける母クリスティンの姿に感動を覚えました。
しかもこれが実話をもとにしているっつうんだから、ただの作り物としてではない重みがありますな。こんな奇妙奇天烈な出来事がまかり通る世の中だったっつうんだから、シングルマザーには生きにくい世界だったろうに。その上、一人息子が失踪しちゃうわけだから、子供のいないワタクシにもその悲しみが十分に伝わってきましたよ。画面を通して伝わってくる演技っていうのに久しぶりに対面した気がします。
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